2017/02/02

国内で唯二「神宮」と呼ばれることで有名な伊勢神宮ですが、
正式参拝ができることをご存知ですか?
これは、祈祷ではありません。
厳密にいうと、祈祷をお願いする場所で寄付金を5,000円以上納めると、外宮、内宮共に
少しだけ中に入って、一般の人の門のさらに一つ奥まで行ってお参りすることができます。
これは、伊勢神宮が20年に1度の遷宮のための資金を寄付してもらう御礼として、
少し中に入って神様にご挨拶できますよ、というものです。
正装でなければいけないので、基本的にはスーツで靴も気を付けなければなりません。
傘も透明のビニール傘は禁止です。
外宮も内宮も敷地内は結構歩きますので、正宮の参拝以外では履き替える靴をもって行ってもいいでしょう。
少々面倒ではありますが、他ではできないことですので、大変お勧めです。
伊勢神宮は、外宮→内宮の順番にお参りします。
おかげ横丁のある、内宮だけに行く人も多いようですが、お勧めは、1日目外宮、2日目早朝日の出と共に内宮です。
神社はどこもそうですが、夕方になると逢魔が時といって、良くない霊に出会ったりもしますので、
15:00までにはお参りを済ませるようにしましょう。
東京から行く場合、1日目の早朝に新幹線で名古屋、名古屋から伊勢市までは、JRか近鉄か、でいくことになります。
一泊の場合は、旅行会社の宿泊パックの方がお得です。
JRを使う場合は乗り換えもすぐですが、頻度は少なめのようです。
走る線路は近鉄のものをかりて走りますので到着する駅は一緒です。
近鉄特急の場合は、観光用に窓が大きい特急もありますので、観光気分をエンジョイしたい方は
そのタイプの特急を選ぶとよいと思います。
今回、我々は、JR東海ツアーズで行ったので、名古屋からもJRのルートでした。伊勢市についたのは、12時前でしたので、
すぐそばのホテルで荷物を預けました。
伊勢市駅は、ホテルが元々少ないので、早めにパックをおさえないと宿泊が抑えられないので…と旅行会社に言われます。
2年前にはなかった駅前にコンフォート・ホテルができていました。
駐車場もありますし、ビジネスホテルではありますが、快適です。
荷物をおいて、そのまま外宮へいきがてら、伊勢うどんを食べに行きました。
こちらは、表参道からは少し離れていますが、老舗の伊勢うどん屋さんです。
価格も良心的ですし、味もおいしいです。
店内も落ち着いています。
2年前に一緒に来た三重県人に教えてもらいました。
ぶっかけと卵うどんを頼みました。
どちらもうまうまです。
関西人はだし命、で伊勢うどんのように、しょうゆをそのままぶっかけたような味はちょっとな・・・
と思っていましたが、ここの伊勢うどんを食べて考えが変わりました。

お店のすぐそばに、麻を中心とした衣料品店がありました。
思わず足袋靴下とマスクとTシャツを購入。
カードが機械の故障で使えなかったので、申し訳ないと二人分麻ガーゼのハンカチをもらいました。
高価なのに、びっくりです。
そのまま外宮へ。
祈祷の受付のところで、正式参拝がしたいので、寄付を奉納したい、といえば
参宮証をもらえます。
それをもらって正宮へ。
階段の下以降は撮影禁止です。
門をくぐるとすぐ目の前にお賽銭箱と一般の人がお祈りする場所がありますが、
左手に小さな社があって、神主さんが常駐しています。
そこへ行って参宮証を見せると、台帳に代表者の住所氏名を筆ペンで書くように言われます。
ここで服装や靴などをチェックされて、適さないとわかると断られることもあります。
書くと、その横の小さな扉をあけて中に通されます。神主さんが塩でお清めをしてくれて
そのままぐるっと左側をまわって歩いていきます。
門に御礼してくぐると、玉砂利の上をとことこと歩き、真正面の鳥居の前でお参りができます。
ここは、空気が違います。
神様がいらっしゃるなあ、というのを肌で感じる場所です。
いらないエネルギーを宇宙に戻して、自分に戻れる場所だと思います。
お参り後、神主さんのあとをついていって元の場所に戻る、といった手順です。
昼間は混むことが想定されますので、やはり早めに行くのがベターです。
私たちは、もう一人男の人がいただけで、3人でお参りできました。
基本的に参拝は、神様に感謝するためにするもので、お願い事をするわけではないので注意しましょう。
神様は服装なんて気にしないんでしょうけど、神社が作ったんでしょうね。
伊勢神宮には全部で、14の別宮があります。
外宮の中には3つの別宮が存在します。
多賀宮、土宮、風宮です。
この3つの別宮もお参りしましょう。
土宮、風宮 の2つはちょうど向かい合ってあり、多賀宮はさらに上の方に上っていくとあります。
外宮のお参りがすんで表参道に戻ると赤福でおもちをたべて一服できます。
外宮のあとは、もう一つ駅から外宮に向かって右方向にある別宮の月夜之宮にいきました。これが4つめの外宮の別宮です。
我々は、朝早くて疲れていたので、そのまま駅前に戻ってホテルでお昼寝しました。
夕方になってご飯に出ると、そもそも駅前の表参道にそんなにたくさん飲食店がないので、
どこも予約でいっぱいです。
伊勢市駅付近の夜ご飯は、予約しましょう。
我々は、どこも一杯だったので、徒歩15分ぐらいの韓国料理屋さんを目指しましたが、
そこも一杯。
帰りにお昼に行った月夜之宮の前を通ったら、猫たちが!
さわろうとしたら逃げるのですが、道路側の木の下にシャム猫がいて
うーうーとうなっていました。
結局、駅の手前に戻って、中華料理屋さんでごはんにありつきました。
ホテルに戻って翌朝の日の出が朝5:45だったので、5:30にタクシーを予約です。
基本的には、朝5:00からお参りできると思います。
翌朝、内宮に6時前につくと、さすがに人もまばらです。
ですが、やはり御祈祷の窓口は開いています。
ここで再度寄付をする必要はないので、そのまま通り過ぎ。
昔の手洗所だった、五十鈴川の清流を眺めて正宮へ。
五十鈴川は禊もできますが、そういうことができる宿坊へ宿泊して予約しなければいけません。
記帳をしたら、その日2番目でした。
今度は我々だけで同じように神主さんにお祓いをしてもらい、ついていって、鳥居の前でご挨拶です。
ここは外宮よりも空気が変わり、神様がよくきたね、とおっしゃってもらったように思います。
そもそも2年前に神宮に来たのは、ある人に、「お伊勢さんが呼んでいる」
と教えてもらったからです。
2年間お守りいただいた感謝をしました。

無事御朱印ももらってお参り完了です。
今回は、神様のおうちを3つお札がならべられる大きさのものに新調しました。
古いお札は鳥居の前で返します。
内宮は外宮よりもさらに正宮までの距離があります。
その間ずっと玉砂利ですので、女性の正装でもヒールは大変です。
ヒールはおすすめしません。
あと、正宮のお参り以外にはける楽な靴、もっていくことをお勧めします。
内宮には、10の別宮がありますが、そのうちの一つは内宮の敷地内にあります。
荒祭宮です。天照大御神の荒御魂です。こちらもお参りしましょう。
別宮の仲では一番大きい殿舎です。
内宮のお参りのあとは、もどってくると橋を渡ってくる、神主さんの2列の団体が。
ざっざっざとちょっと軍隊ぽく歩いていました。
まだお店があいていないおかげ横丁を通り過ぎ、猿田彦神社と内宮の4つの別宮が一堂に介するところまで歩きました。
大体、猿田彦まで15分ぐらいでしょうか。
猿田彦も有名ですが、朝はほとんど人がいません。
残念ながら、朝早いので御朱印もやっていませんでした。
伊勢神宮はどれだけ早かろうとも御朱印いただけますので安心してください。
猿田彦からさらに15分ぐらいあるくと月読宮につきます。
昨日の月夜之宮と読み方は一緒ですが、漢字が違います。


同じ敷地内にあと3つ別宮があり、お参りの順番も決まっています。
月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮、 伊佐奈弥宮です。
4つも別宮が一つのところに、なんて、他にはありません。
お参りの順番は立て看板を見て、間違えないようにしましょう。
そこから、駅の方へちょっとした静かな森を抜けて歩けます。
今回、行きたいと思っていた遠くにある別宮、伊雑宮には行けませんでした。
電車が少ないので、ない場合はバスで伊勢市駅まで戻りましょう。
9時頃戻ってこられました。
今回のごはんのお目当て、あそらの茶屋のアワビ朝粥をたべにいきました。
我々が行ったのは2回の三連休のあとでしたので、まだ人が少ない週末だったためか、
行列必至(土日は予約がとれません)のあそらの茶屋にそのまま通されました。
お腹に優しいお粥です。
ここは、アワビの煮つけ等で有名で、表参道には、おでんを売っている別の系列店もあります。
伊勢神宮にお米を奉納している会社です。
ちょっと高いですがお勧めです。

朝食後は、ホテルをチェックアウトして、タイムズカーシェアで車を借りて足湯の
できるところへ。
そこにいくためだけの有料道路があるところで、天空のポストも楽しめました。


戻ってきて、電車の時間まで、駅前のコーヒー屋さんで一服。
表参道では一番使い勝手のよいコーヒー屋さんで、カステラもおいしいです。
カステラは持って帰れます。
2年前より、表参道もきれいなお店が増えました。
元々内宮のおかげ横丁は有名ですが、外宮前はお店はあっても、それほどの賑わいではありませんでした。
少しずつ変わっていくのかもしれません。



スピリチュアル・パワースポットとして、何年か毎にお礼参りでいらないエネルギーをおとしにいきましょう。
フラットな場所です。